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委員会の紹介2018

絆を紡ぐまちづくり委員会

副理事長  原田 繁樹
 私は仕事柄アジア、特にベトナムを頻1 繁に訪れる。この国は、地域の絆が極めて濃密であり、祭りともなればまちは老若男女で溢れかえる。国は違えども地域に集う人々の笑顔はまちを輝かせる。一方、日本ではどうであろうか。平成29年の世論調査では39歳までの若者が突出して地域との関りが少ないという回答結果であった。青年会議所事業における若者の参加状況を思い返してもこの調査結果は実体験として理解できる。またこの事は深刻な問題となっている会員減少の原因でもあるのではないだろうか。
 私は各務原市出身ではない。子供時代を振り返っても地元の祭りや行事に参加した事はほとんど無く、また成人し住居を変えても隣の住人の顔すら見たことが無い状況が続いていた。家業の継承をした事を機に、尊敬する同業者の方にご縁を頂き青年会議所に入会したが特にまちに関心があるわけでも無かった。しかし入会して最初のまちづくり例会である桜観覧船から見上げる桜並木の美しさに改めて感動した。その中で市民を笑顔で先導する先輩方の笑顔が眩しく見えた。そして自ら声を枯らし必死で事業を終えたとき、いつのまにか各務原を身近に感じ、そして愛着を持つようになっていた。熱い思いを持ち率先して行動する姿は無関心な人々を巻き込み、同志を増やしていくのである。我々はその事に自信と誇りを持ち先輩諸賢の熱い思いを継承しつつ時代に即した事業に挑戦していかなければならない。
 我々は会社そして地域のリーダーたる立場にある。その自覚と熱意をもって積極的に行動すれば必ず周りの人々を動かす事ができる。最初は小さな波紋かもしれないがやがて大きな波となってまちを変革する力になる。青年会議所運動の発信を通じて誰もが地域や周りの人々に関心を持つようにしていこう。その事が必ずや笑顔が溢れ活気に満ちた明るく豊かなまち各務原の実現につながると確信する。
委員長  小川 亮
 私は、ここ各務原市で生まれ育ち、地域の行事や活動に関わってきました。活動を通じて多くの人と語り合い、同じ時間を過ごす中で人と人との絆を実感することができ、このまち各務原に対する愛着へとつながっていきました。しかし現状としては、そのような場に積極的な関わりがあるのは限られた人のみで、まちに暮らす人の多くは地域に対する関心が低いと感じます。同じまちで暮らす人がお互いのつながりを実感した時にこのまちが好きだと思うことができます。だからこそ私たちは、たくさんの人と関わりを持つ中で、周囲の人を惹き付ける力を身につけることが必要だと考えます。
 私たちは各務原市の牽引役という自覚を持ち、積極的にまちの人と関わっていきます。そして、市民・行政・他団体の方々と一体となってまちづくりを展開していきます。まずは、このまちに関わる人が互いを知り合い、時間と空間を共有できる体験をすることが大切です。互いに話し、聞くことができる関係を築くことで、人と人とのつながりを実感することができます。また、各務原市の特色を発信して、自分が暮らすまちに対して関心を持つことができる機会を作り出します。このまちに暮らす一人として、これからのまちに対する思いを巡らすことで、当事者意識を醸成することができます。私たちが周囲に対して影響力を発揮することで、まちに暮らす人に一歩踏み込んでもらうことができ、それが未来のまちづくりへと邁進する力の源となります。
 私たち青年会議所が、このまちをより良くしていこうとの情熱を持ってひたむきに活動を続けることで市民の心を動かすことができます。活動を通じて紡がれた絆はさらに多くの人とのつながりを生みだし、やがて大きな輪を形成します。活気に満ちた明るく豊かなまちへと進展できるよう、まちの人とたくさん語り、たくさん笑いましょう。

地域で育む青少年委員会

副理事長  小島 聡太郎
 近年急速に発達している携帯ゲーム機や1 スマートフォン等の利用で、インターネットやテレビなどを介して感覚的に学ぶ間接体験、シミュレーションや模型を通じて模擬的に学ぶ疑似体験が多くなり、直接体験が不足している現状がある。家庭や地域で多くの人と関わり合う直接体験が不可欠であり、地域との関わりが薄れている中、これからを担う若い世代の育成には、家庭においても基本的な生活習慣を身に付ける機会や社会的なマナー教育をおこなう必要がある。
 多くの子供たちは家族をはじめとする人との関わりの中で学ぶ生活体験や、五感を使い自然を感じることで得られる自然体験が薄れてきていると感じる。子供たちの感受性が豊かな時期に、改めて家族の大切さ、地域の人と関わることの大切さを強く感じてもらえる場を提供したい。そうすることで、子供たちには多くの生活体験を実感し、より自由な発想から想像を膨らませることや、失敗や成功を繰り返しながら最後までやり抜くことの大切さを学ぶことができる。そして、子供たちに様々な体験に自ら積極的に関わってもらうことで、自分で見たこと、聞いたこと、触れたことに素直に驚き、関心を示してもらいたい。私たち大人が子供たちの豊かな人間性を育むためには、得た経験や知識を自分のものと出来るよう、子供たちの自立を促しながら、自然や社会に触れる機会を提供することで、学び続けようとする意欲を高める必要がある。
 私たちは、子供たちと向き合い、関わり合いながら支えていかなければならない。そして、JAYCEEとしての自覚や目的を持ち真剣に活動する中で、失敗を恐れずに行動を起こし、子供と一緒になって感動を共有できたとき、彼らは将来、私たち大人の背中を思いだし、きっと同じように次の世代に伝えてくれるはずである。未来を担う子供たちが大きな夢を描くことのできる明るい豊かな社会の実現に向け邁進していこう。
委員長  小原 一慶
 子供たちの未来には可能性が溢れています。我々はその可能性を拡げるためにどのような関わり方ができるのでしょうか。核家族化が進む中、地域に住む人々との関わりが薄れていると指摘されている昨今、子供たちが様々な体験と経験を積み重ね、心豊かな大人へと成長するためには、親をはじめ地域に住む人々から受ける刺激が欠かせません。子供たちが行動範囲を広げ、勇気を持って一歩を踏み出す挑戦の中には成功することもあれば失敗することもあります。どちらもまた子供たちには大切な経験となります。地域に住む多くの人々と関わりを持ち、多くの刺激を受けることで豊かな経験を積むことができます。
 本年度当委員会としては、地域に住む人々と関わりを持ち体験活動を行う中で、生きることについて学んで頂きます。まずは地域で命を救う活動をしている方々と関わりを持ち、自然に触れる体験を通じ楽しむことの中に潜む危険に気づき、回避することや対処することを学びます。また、地域で自然を守り活かす活動をしている方々と関わりを持ち、地域の自然と自分の生活をつなげて考えることを知り、生きるために必要な技術を学びます。そして地域には多様な生活を送っている人々がいます。彼らと関わりを持ちその生活の一部を体験することで、その生活が私たちと同じ日常の中にあることを知り、自身を含めた人々を思いやることの大切さを学びます。
 それぞれに多様な経験を積んだ子供たちが関わり合い、お互いに刺激し合うことで心豊かな大人へと成長していきます。また、我々は大人になり意識的に動かなければ新鮮な経験をすることが少なくなりましたが、立場や見方を変えれば新たな学びを得ることができます。参加する子供たちとともに活動をする中で、子供の目線に合わせて教えることや見守ることを使い分けることで、大人としての関わり方を学ぶことができます。より多くの経験を積み、いきいきと生活できるように、青年会議所として明るい豊かな社会の実現に向けて進んでいきましょう。

心をつなぐ人材育成委員会

副理事長  横山 渉
 一人の力には限界がある。大きなことを成し遂げようとした人ほど、この意味が身に染みて分かっているのではないだろうか。しかしながら、血縁関係や利害関係がない中で、人の力を積極的に得ることは容易なことではない。だからこそ、地域の牽引役となる私たち青年会議所メンバーは、つながりの核として周囲を巻き込める人材へと成長するために修練を重ねていかなければならない。
 周囲を巻き込める人材とは、周囲の人を惹きつけ、心を動かすことができる人材のことである。多くの幕末の偉人に影響を与えた吉田松陰は「誠の心から人に接すれば、必ず人を動かすことができる」という言葉を残している。誠とは言動が一致し、嘘偽りがない姿のことであり、自らを律し、思いやりを持つことで誠の心を得ることができると考える。明確なビジョンを持ち、覚悟を決めて邁進する行動には力強さがあり、人を惹きつける。そして、自分の感情と思考に素直に向き合い、相手を慮り、伝達力と傾聴力が高い人こそが人の心を動かす。誠の心を持って物事に当たり、定めた目的に向かって周囲を次々と巻き込みながら最後までやり遂げる人材を目指し、自らを変える勇気を持ち続けたい。
私たちは、明確なビジョンから湧き出る情熱を持ち、周囲の人を次々に巻き込める存在になろう。そうなった時、不可能を可能にする大きな力を持つことができる。そして、青年会議所には多くの仲間がいる。自ら望んで行動し、多種多様な経験と考えを持つ仲間と助け合い、ときに意見をぶつけ合い、感情を共有することで、自己を大きく成長させることができる。周囲を巻き込める人材になるべく修練し、誇りを持って各務原青年会議所を発信していこう。それが人の共感を呼び、新たな仲間を増やすだろう。青年会議所という
20 道場で共に成長しよう。
委員長  栗本 誠
 私は1 過去にJC青年の船「とうかい号」に一般団員として乗船しました。この経験において、自己と組織の成長のために邁進するJCメンバーの姿に心を動かされ、その後の自分の考え方に大きな影響を受け、各務原青年会議所に入会しました。このような素晴らしい機会や経験が、青年会議所には多く存在しています。私はそれを魅力と感じ、魅力を周囲の人に発信し、心をつなげることができれば志を同じくする仲間が増えると確信しております。そして、組織の拡大が自己の成長につながり、ひいては各務原市の発展に活かすことが出来ると考えました。これが、地域の牽引役である私たち各務原青年会議所メンバーの役割ではないかと思うのです。
 本年度、心をつなぐ人材育成委員会では、我々がまず己を見つめ直し、どのように変化していかなければならないか、自分自身はどうなっていきたいのかという具体的なビジョンを明確にします。そして、ビジョンに向かって情熱をもって邁進するきっかけを提供します。また、自分の思いを相手に伝える伝達力と、相手からその思いを聞き出す傾聴力を得ることによって、思いや組織の魅力を発信する力を身につけます。内的にも外的にも、ビジョンに向かって邁進する姿は周囲の人を惹きつける求心力となり、人を感化する言動は周囲の人の心を動かす影響力となります。求心力と影響力が周囲と心をつなぐきっかけとなり、互いに共感しあう同志を増やし組織の拡大に通じると考えます。
 我々JCメンバーは、40歳までという限られた時間の中で、いかにしてその身を投じ、どのような目的を持って何がしたいのか、何をしたのかということがその後の生き方に大きく影響します。メンバー一人ひとりが成長という変化を楽しみ、高められる組織として、これから続くこの各務原青年会議所の歴史の一歩を、情熱をもって共に歩みましょう。